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糖尿病専門外来

ご挨拶

糖尿病は慢性的に高血糖の状態が続くことによって全身の血管が傷つけられ、様々な合併症が生じる病気です。細い血管が傷つけられると神経障害・網膜症・腎症、太い血管が傷つけられると脳梗塞・心筋梗塞・足壊疽などの合併症が出てきます。 血糖値がかなり高くなれば、口渇・多飲・多尿・倦怠感・体重減少といった症状が出てきますが、多少血糖値が高いだけでは症状は出ません。この“無症状”の間に合併症がじわじわと進んでしまうのが糖尿病という病気の厄介なところです。ですから、糖尿病で治療に取り組んでいる人は、検査結果から自分の治療が上手くいっているかどうかを判断する必要があります。その人の病態や状況によって目標値は若干変わりますが、基本的な血糖コントロールの目標値は、
「空腹時血糖値130mg/dl未満, 食後2時間血糖値180mg/dl未満, HbA1c 7.0%未満」
とされています。

治療の一番の基本は食事療法と運動療法になります。まずは正しい知識を持って適切な食事療法と運動療法を心掛けることが大切です。しかし、全ての糖尿病の人が食事療法や運動療法だけで良い血糖コントロールを維持出来る訳ではありません。からだの中では、膵臓という臓器からインスリンというホルモンが分泌されて血糖値が下がります。この“血糖値を下げる力”が弱い状態にあれば、その力が不足している分は薬で補わなければなりません。

近年、糖尿病の治療薬は、内服薬も注射薬もめざましい発展を遂げてきました。これだけ多くの種類の治療薬が短期間に開発されている疾患は、そう多くはありません。多くの薬が開発されていることは素晴らしいことです。しかし、それだけ使い方にも注意が必要です。十分に研究や治験が行われてから世に出ている良い薬ばかりですから、どの薬も使えばそれなりに血糖値は下がり、血糖コントロールは改善するでしょう。しかし、せっかく薬で治療するわけですから、「それなりに」ではなく、「しっかりと」血糖コントロールをしたいものです。先ほども述べたように、その人のからだの中で“(血糖値を下げる)力が不足している分”を薬で補う訳ですから、その患者さんの今のからだの状態に最も適切な治療薬を使って効果的にかつ安全に血糖値を下げるべきです。

糖尿病専門外来では、日本糖尿病学会認定の糖尿病専門医が一人一人の糖尿病の状態を的確に評価し、最も今のからだの状態に合った治療薬を選択し、治療を行います。
糖尿病専門外来は水曜日午前診(予約制)です。お気軽にお問い合わせ下さい。

スタッフ紹介

野口 周也

のぐち しゅうや

役職 常勤医師
専門分野 糖尿病
資格

日本内科学会 認定内科医

日本内科学会 総合内科専門医

日本糖尿病学会 専門医

日本医師会 認定産業医

午前 野口
夜診
(水:午後)
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