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MRI検査について

MRI (Magnetic Resonance Imaging:核磁気共鳴画像法)とは?

私たちの身体は約6070%水でできています。あらゆる身体の組織に水分があり、MRIは磁石の力と電磁波を利用して身体の中の水分を反応させて組織の信号をとり身体の断面図の画像を撮像する装置です。
この検査は主に脳、脊髄、靭帯や皮膚腫瘍等の病変に使用されます。CTと違い、放射線を使わないので被ばくの心配がありません。
検査時間は部位によって異なりますが大体2030分ほどです。

検査でわかること

〇脳

脳実質や脳血管などを調べます。脳梗塞、脳腫瘍、脳動脈瘤などを発見することが可能です。       


▲頭の断面図


▲脳血管



〇脊髄

首や背骨の後ろに流れる脊髄を映しだします。椎間板ヘルニア等脊柱管狭窄症の診断に有用です。


▲腰椎の画像

〇脊椎や四肢の骨折

レントゲンやCTの検査では見えにくい骨の骨折を撮影することができます。他に靭帯や筋肉などもみることができます。


▲足の画像

〇できもの

手や身体にできる脂肪腫などを撮影し、良性か悪性のものなのか中の成分を調べることに用いられます。


▲膝下のできもの(脂肪腫)画像



▲手の平のできもの(ガングリオン)画像

その他

前立腺癌や子宮の病気を発見するなど、いろんな病変に使用されます。

注意すること

① 検査中はなるべく動かないようにお願いします。

この検査は動きに弱く、撮影した画像が乱れてしまいます。また、CTの検査に比べて時間がかかる検査になっております。

② 検査中は大きな音が鳴ります。

装置から大きな音が鳴ります。当院ではヘッドホンをつけて音楽を聴きながら検査することができます。

  • ③ 検査室内には磁場が発生しているので以下のものは持ち込みできません。

  • 例)
  • 指輪、ネックレス、ピアス、ヘアピン等のアクセサリー
  • 携帯電話、時計
  • 杖、車いす(MRI専用の車いすに移動していただきます。)
  • 入れ歯、補聴器、メガネ、マスク(検査の直前で外していただきます。)
  • 湿布、鍼、ヒップエレキバン等
  • カラーコンタクト(色の成分に鉄が含まれていると装置に反応してやけどの恐れがあります。透明なものは可。)
  • ヒートテック(体からでた水分を利用して保温する機能がある素材なので撮影時にやけどの恐れがあります。)

 

また以下の項目に当てはまると検査ができない場合があります。
  • ペースメーカー、人工内耳など体内に金属をいれる手術をされた方
  • タトゥー、入れ墨、アートメイクをしている方
  • 妊娠中、または妊娠の可能性がある方

 

●検査でわからないことがありましたら気軽に担当技師に相談してください。

放射線室:平岡 あやね         

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