


「サルコペニア」 「フレイル」 という言葉、聞いたことがない方も多いかもしれません。
今回はその意味と予防方法について、わかりやすくご紹介します。

これらは、筋肉量や筋力が低下する 「サルコペニア(筋肉減少症)」 の兆候です。加齢に伴い、身体機能が低下していく状態 (フレイル) のことを指します。特に75歳を過ぎる頃から筋力の低下を感じる方が増えてきます。

予防には 「運動」 と 「栄養」 の両方が重要です。どちらか一方ではなく、両方を組み合わせることで、より高い効果が期待できます。ここでは 「栄養・食事」 のポイントを中心にご紹介します。
栄養・食事の5つのポイント
① タンパク質を効率よく食べる
高齢者は筋肉でたんぱく質を合成する力が弱くなるため、成人以上に多くのたんぱく質が必要です。
たんぱく質の多い食品(肉・魚・卵・乳製品・大豆製品)を毎食取り入れましょう。

② 必須アミノ酸(特にロイシン)を摂取
筋肉の合成・修復に関わる 「ロイシン」 が豊富な食品を選びましょう。

③ ビタミンB6 でたんぱく質の合成を促進
ビタミンB6はたんぱく質の分解・吸収を助け、筋肉合成を促します。
さけ、かつお、鶏ささみなどに多く含まれます。
![]()
④ 3つの栄養素 で骨をより強くする

⑤ 1日3食、よく噛んで食べる


すべてを一度に取り入れるのは難しいかもしれません。
まずは、「できそうなこと」から少しずつ始めてみましょう。
食事の見直しに加えて、軽い運動(ウォーキングや筋トレ)も取り入れるとさらに効果的です。
栄養管理室 加木