みなさん、こんにちは。骨代謝疾患、リウマチ性疾患を専門とし、地域住民の健康寿命の延伸と関節リウマチの全人的医療に取り組んでいます橋本 淳(はしもと じゅん)です。
科学・医学の急速な進歩は、医療の対象を患者から人へと拡大をもたらしています。
健康な状態あるいは未病(健康と病気発症の間に位置する状態)の段階で予防を考える時代に入っていますよということです。
「病気は発症するまで放置しておいてから治す」あるいは「障害をきたすまで放置しておいてから治す」という一昔前の医療から、「発症することを防ぐ、障害をきたすことを防ぐ」医療へ向かっています。
ほねが弱くなり折れたり、筋肉が弱くなり歩くのが遅くなったり転倒しやすくなったり、こころが折れて社会生活が活発でなくなったり、腰やふしぶしが痛くなり生活の質が落ちたり、様々なことが年代を経るごとに生じてきます。
関節リウマチなど身体障害をきたす病気を持った方にもこれらは重複してきますので、はじめから上手に治療しなければ、これらすべてを予防する事は難しくなります。
骨粗鬆症リウマチ外来では、食事・栄養や身体活動などの生活習慣、居住や社会環境に目を向けた対応、骨折予防の骨粗鬆症の専門的治療、身体活動改善を目的とした疼痛管理の専門的治療、関節リウマチの専門的薬物療法、進歩する手術治療を用いた人生設計の考え方の指導、リハビリテーションの指導のいずれも取り組んでいます。
高齢になっても要介護になりたくない、関節リウマチになっても身体機能障害をきたしたくない、90歳100歳まで元気に歩けたいという方のための外来です。
〔病院より〕
かねてより土曜日の外来へ来て頂いていた 橋本 淳 先生が、2024年4月1日より 樫本病院 常勤医 として着任され、月・火・木・金の午前・午後と外来を行って頂く運びとなりました。
皆様、改めてよろしくお願い致します。
診断から治療までを行う体制として、腰と足の付根のほね(腰椎と大腿骨近位部)の骨密度測定を行い、診断と評価に必要な、血液尿検査、X線撮影等を適宜行います。栄養、運動、靴の指導も適宜行っています。
地域の検診で骨密度が低いといわれた方、お母様が骨折を繰り返していてご自身も心配となった方、市民講座で予防医学の大切さを学ばれた方、腎機能障害や内分泌疾患があり専門外来受診が必要となった方など、多くの方が受診されています。
一方、高齢者に多いさまざまな疾患への対応の際に、見逃してはいけない骨悪性疾患の鑑別診断も専門的に行っています。また骨軟化症、骨パジェット病、エーラス・ダンロス症候群など様々な希少疾患の鑑別を行うとともにその専門的治療も行っています。
正確な診断のもとでの適切な治療が地域住民の健康寿命の延伸にはとても大切と考えて専門外来を行っています。
この分野は効果に優れる治療薬が次々と登場し、数年前と比べても治療は進歩しています。関節が腫れてきた、検査で異常を指摘された、などがあれば早い時期に受診し診断をすることで、たとえ関節リウマチや脊椎関節炎などの診断に至ったとしてもびっくりするくらい正常に近い生活を継続できます。しかし残念ながら専門的治療が遅れていくつかの身体機能障害を生じてから、専門外来を受診されても既に生じた身体機能障害をもとに戻すことは難しいことが少なくありません。特に高齢の方は、もともとの身体機能の予備(貯蓄)が少ないですので、早く診断してしっかりとした薬物療法を最初から行うことが特に大切になります。この初期治療のはやさと強さが大変大事です。
そして、この最初の診断と治療のはやさと強さには専門性が必要となります。それが専門外来の大切さで地域医療に貢献しています。
樫本病院では診断を希望する方、発症早期の患者さん、比較的落ち着いた関節リウマチの患者さんを診させていただいています。
肺などに重症の併存症がある患者さんやリウマチの病態が重症の経過の患者さんは、以前の勤務先である大阪南医療センターのリウマチグループに紹介し連携しています。
骨粗鬆症(原発性、二次性)
その他のまれな骨の病気:骨軟化症、骨パジェット病、透析など
関節リウマチ
その他のまれな多関節痛の病気:脊椎関節炎など
※診療科によって、診療曜日と時間が異なります。外来担当医表 をご参照ください。
橋本 淳
はしもと じゅん
役職 | 常勤医師 |
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専門分野 | リウマチ・骨粗鬆症 |
資格 | 日本整形外科学会専門医 |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午前 | 橋本 | 橋本 | 橋本 | 橋本 | ||
夜診 (水:午後) |
橋本 | 橋本 | 橋本 | 橋本 | - |
※ 午後診13:30~16:00