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【骨代謝疾患・リウマチ性疾患】 骨粗しょう症・リウマチセンター  橋本淳先生 インタビュー

【骨代謝疾患・リウマチ性疾患】 骨粗しょう症・リウマチセンター  橋本淳先生 インタビュー

リウマチ・骨粗しょう症外来について

先生、一体何が専門なのですか?

みなさん、こんにちは。私は骨代謝疾患やリウマチ性疾患を専門とし、地域住民の皆さまの健康寿命を延ばすことを目指して日々診療を行っています。
これは樫本病院ホームページの診療科・部門>専門外来>骨粗しょう症・リウマチ外来のところにも書いています。
https://kashimoto.or.jp/departments/osteoporosis_copy.html


また、どんな専門的な資格をもっているのか、具体的にどのような疾患の診断と治療をしているのかは、同じくホームページ内の「骨粗しょう症・リウマチ外来 橋本 淳 先生 着任のお知らせ 案内」に記載しています。
https://kashimoto.or.jp/news/patient/20240401_hashimoto_osteo.html


市民公開講座や施設内勉強会などで地域のヘルスリテラシーを高める活動もしていますので、同じく樫本病院ホームページ内の「橋本 淳先生の ご紹介・活動内容」に紹介されていますのでそちらもぜひご参照ください。
https://kashimoto.or.jp/departments/osteoporosis.html


簡単に言いますと、40年間整形外科医として幅広い診療を行ってきました。特に、骨粗鬆症や骨軟化症といった骨の病気、また関節リウマチをはじめとするリウマチ性疾患に対する外科治療や内科治療を30年以上続けてきました。さらに、人生100年を通り越して110年時代を迎えるにあたって、病気になってからの治療だけでなく、予防医療に力を入れています。栄養学や疼痛医学といった新たな分野にもこの10年来取り組み、多職種の医療スタッフと連携して ※ 全人的医療の提供をめざしています。このように多くの分野を深く探求しながら、地域の皆さまがより健康で安心して生活できるよう尽力しています。
まとめますと、予防医療の推進を通じて地域の要介護の方を今後10年で半減することをめざし、皆さまの笑顔を守ることに全力を注ぐリウマチ整形外科医です。


※ 全人的医療:特定の部位や疾患に限定せず、患者の心理や社会的側面なども含めて幅広く考慮しながら、個々人に合った総合的な疾病予防や診断・治療を行う医療。

医療をする上で大切にしてることは何ですか?

私が常に心がけているのは、患者さんが安心して笑顔で日常生活を送れるようになることです。
外来診療では、受診された患者さんが診察後に少しでも気持ちが軽くなり、笑顔で帰っていただけるよう努めています。しかし、ときには病気の状態や治療について厳しい話をしなければならない場合もあります。その際にはできるだけわかりやすく、寄り添った説明を心がけていますが、反省することも多いです。

私が心の支えにしているのは、緒方洪庵(おがたこうあん)先生の教えです。「扶氏医戒の略」という医師の心得12項目を毎年読み返し、医師としての自分を見直す機会としています。「緒方先生ならどうするだろう?」と自問しながら診療にあたることで、少しでも理想に近づけるよう努力しています。緒方洪庵先生は私の心の中のメンターです。

先生ご自身の人生の中で大切にしている考え等あれば教えてください。

私が大切にしているのは、「一度きりの人生をしっかりと楽しむこと」です。そのためには「感謝する心」が何よりも重要だと考えています。
私たちは決して一人で生きているわけではなく、家族や職場の仲間、先輩、後輩、友人、さまざまな出会いや経験に支えられてここまで来ました。すべての出来事や出会いには前向きな意味があると信じているので、どんな出来事にも前向きな意味を見つけ出そうとする習慣があります。しかし、どうしても前向きな意味が見つけ出せない悲しい出来事に直面することもしばしばあります。そんなときは、「きっと何か意味がある」と根拠もなく信じるようにしています。
診療中、患者さんにも「人生を楽しんでください」とお声がけすることがあります。これは、病気が良くなってきた患者さんに自然と出てくる言葉です。皆さんが健康を取り戻し、日々の生活を楽しめるようお手伝いすることが、私にとっての喜びであり、生涯続けていきたい仕事です。

 

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