形成外科では、体表のほぼすべてと顔の骨を治療対象としており、腫瘍などのできものの切除だけでなく、生まれつきや病気、ケガ、加齢などによって生じた身体の変形や機能障害を治療し、患者さまの生活の質(QOL)を改善するお手伝いをしています。以下に示すように幅広い疾患に対応しています。
尚、当院での対応が困難な場合は近畿大学病院形成外科などの施設へ紹介させていただきます。
なるべく傷あとが目立ちにくくなるように工夫しながら治療にあたります。縫合が必要なものもあれば、軟膏や創傷被覆材(キズに当てる特殊な医療材料)などで治すものなど様々です。まずは受診してください。また、当院ではキズをきれいに治すため、約25年前より病院全体として湿潤療法※をとり入れております。
※湿潤療法とは・・・別名「うるおい療法」「モイストヒーリング」とも言われる、少し湿った状態をキープして傷を治す治療法のことです。 皮膚に傷ができると、傷口から浸出液が出てきます。この中には皮膚を修復するための成分が含まれているため、浸出液はむやみに拭き取ったり乾かしたりせずに湿った状態にしておくことで、傷の治りが早くなります。
けがでできたキズが治ることは治療のゴールになるのですが、治ったキズあとが醜く残っていたり、かゆみや痛み、つっぱり感が消えなかったりすれば、本当のゴールとは言えません。キズのスペシャリストとして、これらが少しでも良くなるように治療を行っていきます。新しいキズだけでなく、古いキズもあきらめずにお気軽にご相談ください。
キズあとが目立ちにくいように、しわ線に沿った皮膚切開を行い摘出し、形成外科的な技術で摘出し縫合します。また悪性であれば、早期に大きめに切除し、失われた部分をご自分の組織を利用して、できるだけ目立ちにくくなるように再建します。
なかなか治らないキズのことを慢性創傷といいます。床ずれ(褥瘡)や足の潰瘍などが代表的なものです。これに対し、まずは原因を調べ、キズの治療と並行して治していきます。当院には循環器内科、内科、血管外科があり協力して治療にあたります。
近年、キズに対するさまざまな医療機器、医薬品や医療材料が開発され慢性創傷に対する治療の選択枝がふえてきています。当院では、それらを用いた最新の治療が可能です。日々キズの状態を見て早期の治癒を目指します。
また、褥瘡に対する手術治療も行っています。
主に車いす使用者の坐骨部褥瘡に対し皮弁による再建手術を行っています。手術だけではなく、リハビリ加療、シーティング指導、栄養指導を行い再発の予防も行います。
加齢により、まぶたをあげる眼瞼挙筋という筋肉がうまく機能しなくなったり、余剰なまぶたの皮膚の下垂により視野が狭くなり見えにくくなる状態があり眼瞼下垂症といいます。整容性にも配慮し、局所麻酔下で日帰りあるいは1泊2日の入院手術を行います。
まぶたやまつげが眼球側(内側)に傾き、眼球に接触する状態です。目がチクチクし、眼球の表面にキズが入ることもあります。生まれつきのものと加齢によるものがあり、それぞれ治療方法がことなります。
主として鼻骨・頬骨・眼窩骨などの中顔面に対する手術を行っています。鼻骨骨折に対しては原則全身麻酔下行うため1泊2日の入院となります。
頬骨骨折では、骨折部位の固定には、主に抜釘を必要としない吸収性のプレートを用いています。
顔面には大切な組織があり、損傷した場合には修復手術が必要となります。当院では涙小管断裂、顔面神経断裂などに対して顕微鏡下にて修復手術を行っています。
指の中には、骨のほかに指を動かすすじ(腱)や血管、神経などがあります。
けがの状況によりそれらのものが損傷した場合には適切な治療が望まれます。
当院では、整形外科医師と連携し、修復手術を行います。
また、指先端部の切断などに対しては皮弁による再建をおこない、できる限り、機能性、整容性に配慮をおこない治療します。
当院ではホクロやシミの除去治療を行っております。お悩みの方は是非ご相談ください。
形成外科で扱う疾患は、体表面を中心として全身のあらゆる部位を治療対象とすることが特徴です。
和田 仁孝
わだ よしたか
役職 | 常勤医師 |
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専門分野 | 再建手術・マイクロサージャリー 血管腫・血管奇形 褥瘡・慢性潰瘍 顎顔面外科・眼形成外科 |
資格 | 日本形成外科学会専門医/領域指導医 皮膚腫瘍外科分野指導医 小児形成外科分野指導医 再建・マイクロサージャリー分野指導医 難病指定医・小児難病指定医 臨床研修指導医 |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午前 | 和田 |
和田 |
和田 | |||
夜診 (水:午後) |
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